データ分析
■かしわ記念、プロキオンS→南部杯優勝6頭
2019年 1着サンライズノヴァ←プロキオンS④←さきたま杯④ 2着アルクトス←プロキオンS①←欅S① 3着ゴールドドリーム←かしわ記念①←フェブラリーS② |
2018年 1着ルヴァンスレーヴ←JDD①←ユニコーンS① 2着ゴールドドリーム←帝王賞①←かしわ記念① 3着メイショウウタゲ←エニフS①←名鉄杯⑭ |
2017年 1着コパノリッキー←かしわ記念①←フェブラリーS⑭ 2着ノボバカラ←キーンランドC⑩←函館スプリント⑦ 3着キングスガード←プロキオンS①←天保S② |
2016年 1着コパノリッキー←帝王賞①←かしわ記念① 2着ベストウォーリア←さきたま杯②←かしわ記念③ 3着ホッコータルマエ←帝王賞④←ドバイWC⑨ |
2015年 1着ベストウォーリア←プロキオンS①←かしわ記念② 2着タガノトネール←オーバルスプリント③←サマーCh① 3着ワンダーアキュート←帝王賞⑧←かしわ記念① |
2014年 1着ベストウォーリア←プロキオンS①←かしわ記念② 2着ポアゾンブラック←エニフS①←北九州記念⑱ 3着アドマイヤロイヤル←プロキオンS⑭←アハルテケS③ |
2013年 1着エスポワールシチー←かしわ記念②←フェブラリーS② 2着ホッコータルマエ←帝王賞①←かしわ記念① 3着セイクリムズン←プロキオンS②←さきたま杯② |
2012年 1着エスポワールシチー←エルムS②←帝王賞②←かしわ① 2着ダイショウジェット←日本テレビ盃④←オーバルS④ 3着アドマイヤロイヤル←プロキオンS②←アハルテケS③ |
2010年(2011年は東京競馬場) 1着オーロマイスター←エルムS②←ブリーダーズGC④ 2着エスポワールシチー←帝王賞②←かしわ記念③ 3着グランシュヴァリエ←日本テレビ盃⑧←ブリーダーズGC⑥ |
2009年 1着エスポワールシチー←かしわ記念①←マーチS① 2着サクセスブロッケン←フェブラリーS①←川崎記念③ 3着メイショウバトラー←東京盃⑨←クラスターC③ |
南部杯優勝馬の前走・かしわ記念出走組から3頭、プロキオンSから3頭。続くのはエルムSから2頭、帝王賞、ジャパンダートダービーからそれぞれ1頭。
ただし2016年コパノリッキーはかしわ記念①→帝王賞①。2015年ベストウォーリアはかしわ記念②→プロキオン①。2014年(ベストウォーリア)もかしわ記念②→プロキオンS①。2012年のエスポワールシチーはかしわ記念①→帝王賞②、エルムS②から南部杯優勝。重複を避けるため前走に限ったが、実際はかしわ記念出走馬から7頭の優勝馬が出ていることになる。
船橋は盛岡と同じ左回り。距離も1600m条件だから、なおさら連動性が高い。
プロキオンS出走馬も強力なローテーション。理由の一つは2012年から昨年2019年まで中京ダート1400mが舞台だったから。距離は違うが、中京も同じ左回り。南部杯と直結するのも納得だ。
今年、プロキオンSは10年ぶりに阪神ダート1400m=右回りで行われたが、これまでのデータが生きるのか興味深い。
■1番人気5勝、2番人気3勝
1着 | 2着 | 3着 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
1番人気 | 5回 | 4回 | 1回 | 50% | 90% | 100% |
2番人気 | 3回 | 3回 | 1回 | 30% | 60% | 70% |
3番人気 | 0回 | 0回 | 1回 | 0% | 0% | 10% |
4番人気 | 2回 | 1回 | 2回 | 20% | 30% | 50% |
5番人気 | 0回 | 0回 | 3回 | 0% | 0% | 30% |
6人気以下 | 0回 | 2回 | 2回 |
1番人気の優勝はコパノリッキー(2017年、2016年)、ベストウォーリア(2015年、2014年)、エスポワールシチー(2012年)。そして2着4回、3着1回。単勝率50%、連対率90%、複勝率は何と100%と1番人気の信頼度は絶大。
最大の理由は南部杯の舞台1600mのコース特性。スタートして直線が約800m。ワンターンでホームストレッチに入り、ゴールまでの直線上り坂を含めて300m。真のダート1600mチャンピオンを決めるにふさわしいコースだから、強い馬が勝つ。
2番人気も3勝2着3回3着1回の好成績。2番人気の優勝はルヴァンスレーヴ(2018年)、エスポワールシチー(2013年、2009年)。
また4番人気の優勝はサンライズノヴァ(2019年)、オーロマイスター(2010年)。サンライズノヴァは南部杯史上2番目の最速タイム(1分34秒2)で勝ち、オーロマイスターはマイルレコードを樹立(1分34秒8:当時 従来の記録はメイセイオペラの1分35秒1)。2番人気、4番人気の優勝でもフロック勝ちではなかったことが分かる。
データ的に気になるのは3番人気から1、2着馬が1頭も出ていないこと。3番人気=3着は2012年アドマイヤロイヤル1回のみ。若干割り引いて考えた方がいいかもしれない。
■各世代ともまんべんなし
1着 | 2着 | 3着 | |
3歳 | 1回 | 0回 | 0回 |
4歳 | 2回 | 3回 | 0回 |
5歳 | 3回 | 5回 | 2回 |
6歳 | 1回 | 1回 | 2回 |
7歳 | 2回 | 0回 | 4回 |
8歳 | 1回 | 0回 | 0回 |
9歳 | 0回 | 1回 | 2回 |
年齢別の優勝馬は5歳が3度優勝と若干リード。2着も5回、3着も2回。ダート戦で積み重ねてきた経験と円熟期が重なり、好走しているのが目につく。ただ、突出した傾向ではない。7歳馬も2回優勝している。
これは南部杯がリピーターが多いため。過去10度でコパノリッキー、ベストウォーリアが2連覇。エスポワールシチーが3度優勝。
2009年以前でもブルーコンコルド3連覇、ユートピア2連覇。年齢もあがってくるのも当然のこと。
ダート競馬は本格化すると活躍サイクルが長いと言われるが、南部杯でもそれを裏付けている。
■偉大なり、父ゴールドアリュール
交流元年と言われた1995年、南部杯は北日本の限定レースからJRA、全国の地方競馬に門戸を開放。名称も“北日本マイルチャンピオンシップ南部杯”から“マイルチャンピオンシップ南部杯”へ変更した。
以降、サイヤーラインはノーザンダンサー系、ミスタープロスペクター系が南部杯を牛耳っていたが、2009年から様相が一変した。
2009年からエスポワールシチー(3度優勝)、オーロマイスター、コパノリッキー(2連覇)、そして昨年サンライズノヴァと過去10回でサンデーサイレンス系、いやゴールドアリュール産駒が7度も優勝。
ゴールドアリュール自身も2002年、ダービーグランプリ(当時GⅠ)を勝っているが、産駒も盛岡で大活躍。特に南部杯7度優勝は驚異的だ。
■参考データ(過去10回)
単勝 | 最低配当 110円(2012年) 最高配当 2020円(2010年) |
馬連 | 最低配当 140円(2018年) 最高配当 12830円(2017年) |
馬単 | 最低配当 290円(2018年) 最高配当 16710円(2017年) |
3連複 | 最低配当 300円(2016年) 最高配当 72220円(2011年) |
3連単 | 最低配当 770円(2016年) 最高配当 1312650円(2011年) |
南部杯レコード=コースレコード
2016年 コパノリッキー(田辺裕信騎手)1分33秒5