有力馬紹介
■デルマルーヴル
デビュー3戦目から3連勝を飾り、JpnⅡ・兵庫ジュニアグランプリを優勝。続くJpnⅠ・全日本2歳優駿(国際競走)はノーヴァレンダのアタマ差2着に惜敗した。
一戦置いて今度はUAEダービー(GⅡ ドバイ・メイダン競馬場)へ挑戦。4着に善戦した。
帰国初戦のジャパンダートダービーはクリソベリルの2着。以降もレパードステークス、白山大賞典2着。浦和記念は4着に終わったが、名古屋グランプリ(JpnⅡ)を快勝。ダートグレード2勝目を手にした。
年が明けて川崎記念(JpnⅠ)3着からフェブラリーステークス15着後、ドバイ・ゴドルフィンマイルに遠征したが、コロナウイルスの影響でレースが中止。仕切り直しの一戦に帝王賞を選んだものの、今度は選定モレ。
ぶっつけでマーキュリーカップに臨むことになったが、言うまでもなく実績№1。トップハンデ57キロを背負うが、主役級は疑いなし。勝って秋のGⅠシリーズへ弾みをつけたい。
■マスターフェンサー
デビュー2戦(取り消しは含まず)は芝で2、4着。その後、ダート路線へ移行して2連勝マーク。ヒヤシンスステークス4着、伏竜ステークス2着からアメリカ三冠・ケンタッキーダービー、ベルモントステークスへ挑戦。
ケンタッキーダービーは日本産馬では初のケンタッキーダービー出走で6着。ベルモントステークスは外から伸びて5着に健闘した。
その後もアメリカへ滞在し、今度は芝2000m・ベルモントダービーへ駒を進めたが、アメリカの芝も合わず13着に終わった。
4ヵ月半の休養後、帰国初戦の2勝クラス、一戦置いて3勝クラスも勝ってオープン入り。ブリリアントステークス、スレイプニルステークス(いずれも東京ダート2100m)でエルデュクラージュの連続2着。あとひと伸びが足りなかった。
今後、ビッグレースに出走するためにはマーキュリーCは是が非でも勝ちたい一戦。盛岡ダート2000m向きは過去実績からも明らか。
■ヒストリーメイカー
中央2戦0勝から金沢へ移籍後、秘めた素質が開花。移籍5連勝を含む10勝をマークして再び中央入り。ダートで3勝をあげて堂々、オープン入り。
初重賞挑戦となった東海ステークス6着後、オープン・仁川ステークスを快勝。マーキュリーCと連動性が高い平安ステークスへ駒を進め、豪華メンバー相手に4着。自身の成長力をアピールした。
今回、マーキュリーCを優勝すれば管理きゅう舎・新谷功一調教師、コンビを組む畑端省吾騎手ともうれしい初重賞制覇。その名のごとくヒストリーメイカー(歴史作り)となるか、注目が集まる。
■アポロテネシー
京都ダート1400mの3歳新馬戦を勝ち上がり、7戦目に2勝目を―マーク。以降は頭打ちのレースが続いたが、4歳秋に2連勝を飾ってオープン入り。
名古屋グランプリに挑戦してデルマルーヴルの1秒8差5着から東京大賞典9着。
今年は2月から始動してアルデバランステークス(特別)4着、仁川ステークス(リステッド)3着。
それ以来の実戦となるが、デビュー戦後は一貫してダート1700m以上を使われてきたように2000m向き。
ミスプロ4×4×5のインブリードを持つ典型的なアメリカン血統。
■ヨシオ
デビュー後はダート1本で使われ、5歳(2018年)6月にオープン入り。同年7月、マーキュリーカップへ参戦し、逃げてミツバの2着を確保。続いてサマーチャンピオン(佐賀)へ挑戦して3着。今年1月のジャニュアリーステークスで通算6勝目をマークした。
函館2戦12着は自分の競馬ができなかったのも敗因。スンナリの流れに持ち込んで一昨年の再現を狙う。
■リンノレジェンド
門別1200mの2歳新馬戦を勝ち、その年の冬に南関東へ移籍。2戦1勝2着1回から門別へ里帰り。北海道三冠に臨んだが、リンゾウチャネルが強力だったため北斗盃5着、北海優駿2着、王冠賞3着。
その後、矛先を変えて黒潮盃、ダービーグランプリを連続優勝し、勢いを駆って道営記念へ挑戦。見事な逃げ切りを決め、世代レベルの高さを誇示した。
今季2戦は仕上がり途上だったのか2戦とも8着に沈んだが、体も絞れた前走を快勝。上昇ムードで臨むのが心強い。
■ランガディア
中央芝5勝、オープンに在籍。岩手入り直前の総武ステークスが初ダート戦でしんがり負け16着。パワーの要る地方ダート対応が未知数だったが、赤松杯、シアンモア記念、一條記念みちのく大賞典と重賞3連勝。ナムラタイタン以来の偉業を成し遂げ、一気に岩手頂点を極めた。 今回はJRAダートの強豪が相手。高速決着は確実だが、父は芝ダートで多くの強豪を輩出してきたキングカメハメハ。母はダイナカール産駒で自身は中央ダート4勝。岩手の期待を一身に集める。