有力馬紹介
■ティーズダンク
重賞・サンライズカップを含めて北海道3勝から浦和へ移籍。全日本2歳優駿(JpnⅠ)ヴァケーションの0秒1差3着、羽田盃4着、東京ダービー3着とビッグレースで上位を確保。
その後、3ヵ月半の休養から戸塚記念で復帰。ハイペースにも恵まれたが、ロングスパートを決めて完勝。重賞2勝目を手にした。
常にダートトップクラスと戦い続けてきたことを考えれば今回は相手有利が明らか。3歳秋の3歳チャンピオンシップ王者へ王手をかけた。
■コパノリッチマン
中央3戦0勝から北海道へ移籍。いきなり3連勝を飾り、北海優駿へ挑戦。アベニンドリームの0秒8差3着に敗れたが、重賞初挑戦なら大健闘。それがフロックではないことを三冠目・王冠賞快勝で証明した。
続いて大井・黒潮盃へ遠征。インペリシャブルに6馬身離されたが、大外16番枠のハンデをはねのけて2着に気を吐いた。前走・旭岳賞は古馬重賞。相手はJpnⅢ・佐賀記念を制し、北海道移籍後は敵なしルールソヴァール。果敢に逃げて2着に粘り、成長確かなことを証明した。
■アベニンドリーム
昨年、北海道2歳優駿(JpnⅢ)で2着を確保し、今シーズンは北海優駿を快勝。王冠賞は前記コパノリッチマンに敗れ、黒潮盃13着、前々走8着に凡走。前途に暗雲が立ち込めたが、前走・古馬A1戦で逃げの手に出て3着。0秒9差は完敗だったが、上昇ムードは確か。管理するのは2017年、スーパーステションでダービーGPを制した角川秀樹調教師。ここ一番の強さに定評がある。
■フレッチャビアンカ
北海道1勝、南関東2戦0勝から岩手入り。準重賞・奥州弥生賞、スプリングカップを圧勝。2歳チャンプ・グランコージーが不在の中、一気に3歳№1へ躍り出て一冠目・ダイヤモンドカップへ出走した。しかし南関東・クラウンカップ6着から帰郷したグランコージーがスピードの違いを見せつけて圧勝。フレッチャビアンカの前に立ちはだかった。
結果、二冠目・東北優駿(岩手ダービー)は5番人気に甘んじたが、中団キープから早め先頭ピアノマンを交わして快勝。ペースにも恵まれたが、見事雪辱を果たした。ひと夏を越して三冠目・不来方賞へぶっつけで登場。一転してペースは遅くなったが、自ら動いて完勝。成長確かなことをアピールした。
今回は全国の強豪が相手。壁は相当厚く高いが、成長力と地の利を生かす。
■ピアノマン
北海道1勝、南関東から転入。初戦の東北優駿で2着に敗れたが、ハイペースの流れについていき先行2頭マイランコントル、グランコージーを競り落として先頭。負けて強しの印象を周囲に与えた。
続いて不来方賞トライアル・やまびこ賞を完勝し、本番を迎えたが、2番手キープから直線入り口で抜け出したが、フレッチャビアンカに屈して2着。三冠目の獲得はならなかったが、岩手1勝2着2回と連対パーフェクト。安定度が最大武器となる。
■ダルマワンサ
北海道1勝、笠松から2歳時に転入。南部駒賞9着直後に笠松へ再度移籍。2勝マークから6月に再び岩手入り。ウイナーカップ、ハヤテスプリントと連続2着に敗れ、3度目の笠松移籍で岐阜金賞を快勝。ニュータウンガールを破り、悲願の重賞タイトルを獲得した。箔をつけてダービーGPへ臨む。
■カガノホマレ
金沢生え抜きで重賞でも上位を確保。3歳秋のチャンピオンシップ・サラブレッド大賞典を8馬身差で圧勝し、吉原寛人騎手に重賞100勝目をプレゼントした。2000mの距離経験2度を生かす。
■グランコージー
昨年、重賞・若駒賞、寒菊賞を含めて6戦5勝。2歳最優秀馬に選出された。冬場は休養にあてクラウンカップ6着から帰郷。岩手クラシック一冠目・ダイヤモンドカップを9馬身差で圧勝。フレッチャビアンカを子ども扱いにした。
続く二冠・東北優駿4着、不来方賞3着に敗れたが、距離の壁を突破するべく果敢にチャレンジする。