有力馬紹介
サウザンドマイル
牡2歳 父グレーターロンドン
齋藤雄一きゅう舎・盛岡
グレーターロンドンの初年度産駒。デビュー戦は距離不足と砂を被る競馬にとまどって2着に終わったが、ひと叩きされて反応が一変。6頭立て3番人気に甘んじたが、好位からあっさり抜け出して快勝。続いて芝からダート変更された重賞・若鮎賞を6馬身差で圧勝し、岩手2歳戦線をリードした。次のターゲットに選んだのは地方競馬全国交流・ジュニアグランプリだったが、北海道勢が1、2着を独占。サウザンドマイルも若駒賞のタイムを2秒詰めたが、地区レベル差をまざまざと見せつけられた。その後はネクストスター盛岡に合わせて調整を進めて態勢万全。地元同士の戦いなら主役は譲れない。
こちらは人気種牡馬シルバーステートの全弟ヘンリーバローズの初年度産駒。デビュー戦から非凡なスピードを披露。サウザンドマイル相手に1秒3差をつけて逃げ切り圧勝。2戦目も1秒2差で逃げ切ったが、3戦目は7着凡走。気難しい面をのぞかせ、今後に課題を残す一戦となった。しかしラポジートは見事克服。ビギナーズカップでは2番手に控えて3コーナー手前で先頭。そのまま押し切って完勝。軌道修正に成功した。自分の型に持ち込めなかった際の不安はあるが、勢いに乗って重賞2連勝まで十分。
姉は今年、重賞・早池峰スーパースプリント(水沢850m)を優勝した快速牝馬ダイセンメイト。その血を受けてデビュー戦の盛岡ダート1000mを1秒8差で圧勝。周囲の度肝を抜いたが、2戦目は道中で掛かりっ放しで2着。3戦目は1600m延長もこたえて6着。将来に影を落とす結果だったが、距離が1400mへ短縮されて反撃。2戦連続で2着を確保し、ビギナーズCでは折り合いついたことも収穫だった。同じ1400mなら首位争い必至。
ラヴェイ
牡2歳 父エイシンフラッシュ
小西重征きゅう舎・盛岡
激戦区の門別1000mの2歳新馬戦を完勝した逸材。4戦目にはJRA札幌・クローバー賞(芝1500m)へ挑戦後に岩手入り。初戦はサンカリプソに敗れたが、上々の滑り出しを切った。この一戦と叩いてネクストスター盛岡は当初の予定どおり。左回りは未経験だが、走り慣れた地元コースなら不安は少ない。
今年第一弾の2歳新馬戦を4馬身差で圧勝。幸先のいいスタートを切ったが、2戦目は2着に敗れて戦列離脱。ビギナーズCは3ヵ月ぶりの実戦だったが、3着を確保した。ひと叩きされた変わり身が脅威の的となる。
デビュー戦2着から2戦目を快勝。以降も2着1回3着2回にまとめ、若鮎賞2着にまとめたが、前走・ビギナーズCで7着。出遅れを喫した上、見せ場すらも作れなかった。敗因はレースに集中できなかったこと。気性面が課題を抱える内容だった。今回が真価を問われる戦いとなる。
門別新馬戦2着、2戦目3着から3戦目を快勝直後に岩手入り。初戦のビギナーズCは4着に終わったが、2戦目快勝で軌道修正に成功した。今回が初の盛岡戦。コース適性が最大のネックだが、実力は前走で証明済み。