レースについて
○歴史
不来方賞の創設は1969年(昭和44年)。盛岡城(現在は城址)の別名・不来方(こずかた)城から命名され、元祖・岩手版ダービー。当然のことだが、数々の強豪が歴代優勝馬に名前を連ねてきた。
タガワキング、タガワリユウオー、カウンテスアップ、シャドウイメージ、スイフトセイダイ、サンドリーズン、モリユウプリンス、メイセイオペラ、バンケーティング、ロックハンドスター、エンパイアペガサス。そしてサンエイキャピタル、ヤマショウブラック、フレッチャビアンカ。まさに岩手競馬の歴史そのものといっても過言ではない。
ただ、ダービーグランプリの創設(休止時期も含む)により、位置づけは何度か変遷があった。また昨年(2023年 優勝ルーンファクター)も含めて過去に3度、水沢2000mで行われたが、2010年以降は盛岡ダート2000mが舞台。JpnⅡに昇格した今年は再び盛岡ダート2000mへ戻った。
前後するが、不来方賞は今年、JpnⅢへ昇格。1着馬には新設のダート三冠目・ジャパンダートクラシック(大井2000m)のトライアルとなり、1着馬に優先出走権が与えられる。
岩手競馬でJpnⅡ実施は初めて。JpnⅠ・マイルチャンピオンシップ南部杯、JpnⅢ・マーキュリーカップ、クラスターカップと7月から4ヵ月間連続でダートグレード競走が楽しめる。
今回のJpnⅡ昇格は岩鷲賞と並び、岩手競馬で最も歴史を重ねてきた“岩手版ダービー”不来方賞。そして1986年から昨年2023年(休止期間2年)まで36回にわたって実施されてきたダービーグランプリを評価された結果。岩手伝統の3歳重賞『不来方賞』は今年から新たな道を歩み始める。
昨年優勝馬 ルーンファクター