注目レース情報

第34回 ひまわり賞(オークス)3歳牝M1

盛岡競馬場 ダ 1800メートル2020/8/9(日) 11R 18:10発走

レースについて

○歴史

 岩手版オークス・ひまわり賞の創設は1987年。第1回から第13回(1999年)まで1800mを舞台に行われ、2000年(第14回)から2008年(第22回)まで水沢1900mで実施。2000年(第23回)から昨年、第33回(2019年)まで盛岡ダート2000mで行われた。

 今年、OROオータムティアラを創設。牡馬と同様、牝馬も三冠体系を確立。それに伴い、ひまわり賞は盛岡ダート1800mへ変更された。

 また2002年は東日本・九州交流、2003年から2009年まで地方競馬全国交流で施行され、2010年から地元岩手の戦いに戻った。

昨年優勝馬 エムワンピーコ

コースの特徴

○ダート1800m

 直線の坂の入り口あたりからのスタート。1コーナーまで300mほどなので先行争いはさほど激しくならずペースも落ち着きやすい。

 また、馬番別の勝率や連対率等に内外の差がほとんどなく、実力通りに決まりやすい。

盛岡競馬場コース図

データ分析

近走成績も重要だが、モノを言うのは経験値

2019年
1着 エムワンピーコ←3歳B1①←東北優駿③ あやめ賞①
2着 ラフレシアオジョー←3歳A⑤←東北優駿④ 日高賞④、あやめ賞④
3着 エバーフレイム←3歳C1①←3歳C2①

2018年
1着 サンタガール←3歳A⑥←オパールC⑤ ダイヤモンドC⑩
2着 グランフルール←3歳B2②←3歳C1① 中央芝2200m④
3着 ウインストロベリー←3歳B2①←3歳C1③ 中央ダート1800m3回経験

2017年
1着 ビービースペース←3歳A①←ハヤテスプリント⑥ 門別1700m①
2着 グラマシー←3歳A⑤←ウイナーC⑧ 日高賞②
3着 ダンストンリアン←ハヤテS①←ウイナーC② 日高賞④、あやめ賞⑤

2016年
1着 サプライズハッピー←フェアリーC③←ダイヤモンドC③ 日高賞①、あやめ賞②
2着 プリンセスポケット←3歳A②←3歳B2①
3着 チャイヨー 3歳A①←ウイナーC① ダイヤモンドC⑩、日高賞②、あやめ賞③

2015年
1着 ラブディーバ←J交流川崎②←J交流川崎⑥ 日高賞⑩
2着 ヴァイキング←フェアリーC②←ウイナーC②
3着 クインオブザナイト←J交流芝⑨←3歳B1⑤ 日高賞⑥、あやめ賞⑤

2014年
1着 フラッシュモブ←ハヤテS⑧←スパーキングLC⑫ ダイヤモンドC④、日高賞④、あやめ賞②
2着 ダンスママ ハヤテS②←3歳B2①
3着 インフラレッドレイ ウイナーC④←3歳A①

2013年
1着 コウギョウデジタル←ウイナーC①←ダイヤモンドC⑥ 日高賞③、あやめ賞⑦
2着 サクラタイシ←ハヤテS⑥←3歳B1② 日高賞⑥、あやめ賞⑤
3着 フジノチーター←ハヤテS④←J交流盛岡④ あやめ賞④

2012年
1着 ミキノウインク←3歳C1①←3歳C2① 中央ダート1800m2回
2着 ウェディングサクラ←3歳B1②←ウイナーC④ ダイヤモンドC⑧、日高賞⑪
3着 マツリダローズ←3歳B1②←3歳A⑦ 日高賞⑧

2011年
1着 アンダースポット←3歳A①←日高賞①
2着 エイシンショコラ←3歳A③←関東オークス⑫
3着 ガッテンモントレー←はまなす賞⑧←日高賞② コスモバルク記念③

2010年
1着 コンゴウプリンセス←3歳A①←中央500万下⑯
2着 ダイメイジュエリー←ウイナーC⑤←はまなす賞② 日高賞⑨、あやめ賞①
3着 イシノウォーニング←ウイナーC②←3歳A② 七時雨賞⑤、阿久利黒賞②

 過去の上位馬に共通しているのはビッグレースを経験していること。岩手3歳牝馬の王道はあやめ賞→日高賞→ひまわり賞。今年はOROオータムティアラが創設され、牝馬三冠路線が確立されたが、ひまわり賞への道は結果関係なしにあやめ賞、日高賞を使っているケースが多い。

 続くのは牡馬のダイヤモンドカップ、東北優駿に挑戦していること。昨年のエムワンピーコは3着を確保し、牝馬同士の戦いでその経験を存分に生かした。

 もう一つ重要な要素は中距離以上を使った経験があること。2017年の優勝馬ビービースペースは門別1700m1着の実績。

 2012年のミキノウインクは下級条件からの挑戦だったが、中央ダート1800mで8、12着。牝馬には厳しい2000mを乗り切るには距離経験も大きくモノを言った。

 また2010年優勝コンゴウプリンセスは距離経験が1600mまでだったが、門別1000mの新馬戦を勝ち上がり、その後、JRAへトレード。500万下の強豪メンバーと戦ってきた実績がひまわり賞圧勝につながった。

 ただし、過去10年のデータはすべて盛岡ダート2000mが舞台。今年、ひまわり賞は1800mへ短縮された。基本は経験値重視としながらも、距離短縮の影響は少なくないかもしれない。

2番人気の安定感が目につきます

表1
 1着2着 3着 勝率 連対率 複勝率
1番人気 4回 3回 0回 40% 70% 70%
2番人気 3回 2回 4回 30% 50% 90%
3番人気 1回 1回 2回 10% 20% 40%
4番人気 0回 0回 2回 0% 0% 20%
5番人気 1回 0回 0回 10% 10% 10%
6人気以下 1回 4回 2回      

過去10年の結果(2019年→2010年)

1番人気 ①⑧④①②①④②①①
2番人気 ③②①③③⑧①①③②
3番人気 ⑥④③②①③失⑫⑦④

 1番人気は過去4勝2着3回。ひとまず人気に応えているが、3着0回。馬券対象から3度外れている。対して2番人気は3勝2着

 2回3着4回。勝利数は1番人気に譲るが、馬券対象から外れたのはわずか1度のみ。複勝率90%の安定感が目につく。

 1番人気が馬券対象から外れたときは2018年、単勝930円、3連単1万4200円。2017年、単勝350円、3連単3万8870円。2013年、単勝300円、3連単21万2170円。やはり高配当が飛び出しているが、単勝の配当がつかなかったのは2番人気、3番人気が勝ったから。

 基本は3番人気以内が過去10回中8回と上位人気馬が優勝しているが、1番人気は絶対とは言えない。3連複を狙うなら2番人気を軸にする手も十分にあるだろう。

脚質の有利不利はないが、1800m短縮でどうなるか

表2
  1着 2着 3着
逃げ 2回 1回 1回
先行 3回 6回 4回
差し 4回 2回 3回
追込 1回 1回 2回

 過去10回で逃げ切り優勝は2011年アンダースポット、2010年コンゴウプリンセスの2頭。先行馬はダートが舞台だから上位確保が多いのは当然のこと。それ以上に差しタイプの好走が目につく。これまでの2000m戦は仮にスローペースになっても差しタイプでも勝ち負けでき、展開のファクターはあまり気にしなくて良かった。ただ、繰り返すが今年は1800mへ短縮され、過去のデータが適用するのかどうか。その点を注視したい。

有力馬紹介

ボルドーリブロン

牝3歳

板垣吉則きゅう舎(水沢)

   北海道1勝から南関東へ移籍。初戦を快勝して2戦置いて通算3勝目をマーク後、岩手入り。留守杯日高賞トライアル・あやめ賞で1番人気に支持されたが、伸びを欠いて4着。本番でも8着に終わった。
 しかし盛岡に替わってORO開幕特別へ登場。強豪メンバー相手に4着を確保して気配アップ。転入4戦目で待望の岩手初勝利を飾った。
 前走・フェアリーカップは古牝馬オープン馬が相手。ブービー8着に敗れたが、自身には貴重な体験になったはず。
 北海道1勝、南関東2勝の実績。加えて盛岡ダート1800mを一度使った強みを生かし、初タイトルへ王手をかけた。

ハイタッチガール

牝3歳

畠山信一きゅう舎(水沢)

 デビュー5戦目の門別1700m戦で初勝利をあげ、直後に金沢へ移籍。初戦2着から金沢プリンセスカップ、兼六園ジュニアカップと重賞2連勝を飾った。
 その後は7ヵ月の休養を余儀なくされ、今年5月に復帰。タイム差なし2着にまとめ、石川ダービー2番人気に支持されたが、5着。岩手へ新天地を求めてきた。
 初戦の3歳A級戦で1番人気に支持されたものの、好位から退いて7着。案外の結果に終わったが、初の左回りにも戸惑ったか。
 今回は盛岡コース2度目。石川ダービーで2000mも経験もあり、今度こそ本領を発揮するか。

ボルドープリュネ

牝3歳

板垣吉則きゅう舎(水沢)

 デビュー戦の門別1000m4着後に笠松へトレード。あっさり2連勝を飾り、重賞・ライデンリーダー記念3着に善戦した。
 今季も毎回のように勝ち負けを演じ、牝馬交流・若草賞10着以外はすべて3着以上。抜群の安定感を誇っている。
 転入直前に重賞・クイーンカップ(笠松)を快勝し、上昇ムードで岩手入り。
 380キロ前後の小柄な牝馬だが、メンバー最多の6勝をマーク。移籍初戦で重賞2連勝の可能性も十分。

アンズビジン

牝3歳

佐藤雅彦きゅう舎(水沢)

 北海道8戦1勝から南関東へトレード。2着1回が最高だったが、岩手初戦で重賞・あやめ賞を完勝。激戦区で揉まれてきたキャリアを生かした。
 続く留守杯日高賞は大差12着に敗れたが、馬体減りが大きく影響。2ヵ月の休養に入り、復帰戦のウイナーカップ4着、芝からダート変更したオパールカップ6着。
 牡馬相手に2重賞を戦い、今度は牝馬同士の一戦。あやめ賞の内容からアッサリあって不思議はない。

エイシンナーサリー

牝3歳

橘友和きゅう舎(盛岡)

 名古屋1勝(2歳新馬)から今年3月に転入。成績安定しないが、2勝とも完勝。強さが際立っていた。特に前走タイムが優秀。馬場が軽かったにせよ、盛岡マイル1分38秒1なら間に合う勘定。

マルケイマーヴェル

牝3歳

石川栄きゅう舎(水沢)

 昨年は未勝利に終わったが、今季は5戦3勝2回1回。ひと冬を越して逞しく成長した。留守杯日高賞でも5着を確保し、前回も完勝。距離1800m克服が課題だが、今の勢いで突破できる。

エリザベスキュート

牝3歳

小西重征きゅう舎(盛岡)

 3走前に7着に敗れたが、以降2、1着と軌道修正に成功。相手なりに駆ける堅実さに定評がある。重賞初挑戦だが、自在脚質を武器に上位をもくろむ。