有力馬紹介
ヒロシクン
セン6歳 父ドレフォン(ストームキャット系)
佐藤雅彦きゅう舎・水沢
昨年、中央1勝クラスから転入。B級で3連勝を飾り、いきなり古馬伝統の重賞・一條記念みちのく大賞典へエントリー。メンバーは一気に強化されたが、鮮やかな逃げ切りを決めて快勝。重賞初挑戦で制覇をやってのけた。続くマーキュリーカップではメイショウフンジンの出鼻を叩いて先手を主張。3コーナーで一杯となったが、2ヶ月の夏休み明けの青藍賞を快勝。マイルチャンピオンシップ南部杯は15着だったが、A級一組戦、トウケイニセイ記念と2連勝。地元同士の戦いでは負けなしを続けた。
シーズン最終戦の桐花賞は直線一杯4着に終わったが、今季は赤松杯、シアンモア記念を連勝。年度代表馬フジユージーンを2着に退け、現役トップを不動のものにした。自分の競馬ができれば距離は関係なし。今回のメンバーはほぼ勝負づけが済み、みちのく大賞典2連覇へまい進する。
サクラトップキッド
牡4歳 父ビーチパトロール(ミスプロ系)
伊藤和忍きゅう舎・水沢
デビューは2歳10月までずれ込んだが、以降は重賞路線へ名乗り。フジユージーンの存在が大きく2着2回が最高だったが、不在の3歳重賞・やまびこ賞を快勝。重賞ウイナーの仲間入りを果たした。以降は距離不足、相手強化などから足踏みしたが、岩手競馬の最長距離戦・北上川大賞典を完勝。3歳馬で初の同レース優勝の快挙を達成した。続く桐花賞5着後、遠野馬の里へ移動。春はマイル中心だったため、無理せず自重。満を持してあすなろ賞から始動して3着に好走。成長の跡がはっきりうかがえた。この一戦を叩いてみちのく大賞典は当初からの青写真。2000mを味方に逆転を目指す。
ミニアチュール
牝5歳 父ラブリーデイ(ミスプロ系)
佐藤祐司きゅう舎・水沢
一昨年は3歳最優秀馬、昨年は最優秀牝馬に選ばれた強豪。今季初戦3着、栗駒賞8着に終わったが、元々が叩き良化型。3戦目のシアンモア記念で3着を確保し、ようやく本調子を取り戻した。前走・あすなろ賞は2着だったが、ヘリオスが相手では仕方なし。サクラトップキッドの追撃は半馬身差封じた。水沢2000mはダイヤモンドカップ優勝、桐花賞で僅差2着と問題ないのは証明。今度は牡馬のビッグタイトルを狙う。
ノーブルサターン
牡11歳 父カジノドライヴ(APインディ系)
板垣吉則きゅう舎・水沢
一昨年、重賞4勝をマークして年度代表馬に選ばれた古豪。昨年は未勝利に終わり、今季も3、9、4着。年齢的な衰えは否定できないが、それでも桐花賞で0秒1差3着で健在を誇示した。水沢2000mは桐花賞2連覇と同じ舞台。ベスト条件で巻き返しをもくろむ。
ライアン
牡6歳 父ディープインパクト(SS系)
佐藤浩一きゅう舎・水沢
2歳時に平和賞(船橋)を制し、羽田盃2着。その後、中央障害を経て岩手入り。3戦目の芝からダート変更した交流・せきれい賞を優勝。さらには桐花賞も制して重賞2勝。今季初戦を快勝し好発進を決めたが、シアンモア記念6着。しかし軽い走路になれば持てる能力をフルに発揮する。
リケアカプチーノ
牡3歳 父トランセンド(ニアーティック系)
菅原勲きゅう舎・水沢
高知デビューで8戦5勝2着3回から転入。初戦の東日本交流・ダイヤモンドカップは2着だったが、勝ったシーソーゲームはJpnⅠ・東京ダービーで3着に健闘。ハイレベルの戦いだった。2戦目の東北優駿は地元馬の争いでメンバーが大幅に緩和され、2着に1秒1差をつけて圧勝。初タイトルを獲得した。3歳馬のみちのく大賞典挑戦は2012年アスペクト(10着)以来のこと。古馬一線級を相手にどのような競馬ができるか熱い視線が集まる。