有力馬紹介
デビュー2戦目・大井1400mを5馬身差で圧勝。続く2戦は4,5着にとどまり、佐賀・フォーアルハウトへ遠征。後方待機策から鮮やかなまくりを決めて完勝した。その後は2ヵ月半の休養を取って南関東牝馬クラシック路線へ名乗り。桜花賞トライアル・ユングフラウ賞7着、浦和・桜花賞6着。入着はできなかったが、強豪メンバーと戦ったのが何よりも収穫。4月25日、東京プリンセス賞の選択肢もあったと思うが、今回は確勝を期しての参戦。昨年優勝ワイズゴールドに続いて大井所属馬が2連覇を決める。
デビューが今年3月15日までずれ込んだが、2着に1秒9差をつけて圧勝。3歳最下級戦だったとはいえ、能力の違いを見せつけた。続いて4月3日、3歳牝馬戦にエントリー。デビュー戦を同じく逃げ切りを決め、2着に1秒3差。あっさりデビュー2連勝を飾った。特筆すべきは同日、川崎1400m戦は計6レース行われたが、1分32秒0は抜けた勝ちタイム。デビュー2戦のみ。初の右回り、初の1600m戦。さらに長距離輸送など不安要素は多いが、素質ですべてカバーできるか。
ミヤギシリウス
牝3歳 父アニマルキングダム
畠山信一きゅう舎・水沢
デビュー戦の盛岡芝1000mは4着に終わったが、2戦目の水沢1300mを1秒4差で圧勝。重賞路線に乗り、ネクストスター盛岡はフジユージーンの4着、若駒賞はミヤギヴァリアントの2着を確保した。昨最終戦・金杯5着。外から早めにまくる戦法に出たが、直線で伸びを欠いた。冬場は福島・テンコートレセンへ移動。坂路で鍛え直して帰郷。あやめ賞から始動して見事優勝。4番手追走から徐々に進出したが、直線入り口で前をカットされる不利。しかし再び加速して内カリフィア、外レッドオパールの間を割って快勝。初重賞を手にした。先頭に立つとトボける癖があるが、逆に馬群を割ったのが功を奏したか。それとも冬を越してひと皮むけたか、今回で答えが出る。
母はエンパイアメーカー産駒で中央未勝利から岩手7勝をマークして繁殖入り。レッドオパールが初仔となった。門別4戦1勝から昨年11月に転入。あっさり2連勝を飾り、重賞・寒菊賞を完勝。冬休み明け戦の準重賞・奥州弥生賞も制し、牝馬路線の主役に躍り出た。当然のように牝馬重賞・あやめ賞で圧倒的1番人気に支持されたが、伸びひと息で3着。相手が強かったか、牝馬一線級の壁だったか。真価が問われる一戦を迎えた。
リトルカリッジ
牝3歳 父アジアエクスプレス
菅原右吉きゅう舎・水沢
デビュー2戦で逃げ切りを決めて好発進。3戦目・若鮎賞は初芝にとまどってしんがり8着に敗れたが、ダートに戻ってビギナーズカップで2着に反撃。フジユージーンとの差を0秒4にまとめた。以降は順調さを欠いてプリンセスカップも12着に沈んだが、太夫黒特別、重賞・金杯と連勝。完全復活を果たした上、差し競馬も身につけたのが大きかった。今季は乗り込みが遅れ、スプリングカップから始動して4着。結果的に連闘策となったが、ひと叩きされて変わり身必至。
カリフィア
牝3歳 父カリフォルニアクローム
櫻田康二きゅう舎・盛岡
トレーニングセールで高額落札され、デビュー戦の芝1000mを完勝。幸先のいいスタートを切り、2戦目2着からネクストスター盛岡3着。以降は逃げ一杯のレースが続いたが、昨最終戦となった阿久利黒賞を逃げ切り勝ち。好ムードにシーズンを終えた。今季初戦のあやめ賞でも逃げ粘って2着。今回は同型との出方がカギを握るが、素質は引けを取らない。