有力馬紹介
2歳時1勝、3歳時は1勝にとどまったが、昨年4勝マーク。12月30日、牝馬重賞・東京シンデレラカップでスピーディキックにハナ差2着。メンバー最速の上がりを駆使した上、ラスト200mで約5馬身ほどの差を一気に詰めた。
その後は休養に入り、4月中旬に復帰。初戦6着から2戦連続3着にまとめて門別・ノースクイーンカップへ遠征。3番人気に甘んじたが、後方待機策から早めにスパート。3コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切って0秒4差で完勝。待望の初重賞を獲得した。ノースクイーンCとビューチフルドリーマーカップとの連動性が高く、長距離輸送も問題なかったことも収穫。重賞2連勝に王手をかけた。
中央5戦0勝から浦和へ移籍。3戦目の浦和1500mを快勝し、一戦置いて浦和1400m戦で2勝目をマークしたが、続いて2000mへ矛先を変えると見事覚醒。2000m6戦5勝をあげ、3走前には牡馬相手の武蔵オープンでも鮮やかな逃げ切りを決めた。ここ2戦は4、8着に終わったが、自分の競馬ができなかったのが敗因。ベストの逃げ戦法を打つことができればアッサリの可能性も十分ある。
ティーズハクア
牝5歳 父タイセイレジェンド
山中尊徳きゅう舎・船橋
門別8戦1勝2着1回3着3回から船橋へトレード。浦和・桜花賞2着、ロジータ記念でも2着を確保した実力牝馬。通算4勝ながら2着10回3着4回。勝ち味の遅さはあるが、メンバー関係なく堅実さを発揮している。ノースクイーンカップでラブラブパイロと1秒4差は決定的ともいえるが、昨Bドリーマーカップ(水沢)でノーブルプリンセスの3着。今回も上位争いに参加する。
姉はダートグレード5勝、中央4勝、地方9勝。一昨年のビューチフルドリーマーカップなども完勝し、3年連続でNAR最優秀牝馬に選ばれたサルサディオーネ(父ゴールドアリュール)。姉は逃げタイプだっったが、サルサレイアは追い込みに近い差し馬。脚質的な不利があり、3勝のみだが、ダートグレードへ挑戦すること16回。一昨年のJBCレディスクラシックでは姉妹の出走でも話題を集め、昨BドリーマーCでティーズハクアに先着2着。2021年は4着だったが、コース広い盛岡が合う。
昨年、ダイヤモンドカップ、東北優駿(岩手ダービー・当時)の牡馬二冠を制し、さらにはひまわり賞(オークス)、OROオータムティアラと牝馬二冠も獲得。最優秀3歳馬に選出された。ロジータ記念10着後は壁に突き当たったが、今季3戦目の盛岡1000m完勝をきっかけに目下2連勝中。トライアル準重賞・フェアリーカップも余裕の逃げ切りを決めた。成長を続ける4歳馬が再び全国区へ挑戦する。
中央ダート3勝後、中山芝2500mを快勝してオープン入り。今年6月、浦和へ移籍して初戦6着からOROカップへエントリーしたが、芝からダート変更。さらには取り止めとなり、今回が仕切り直しの一戦。JpnⅢ・クイーン賞4秒差10着に終わり、地方ダート対応が課題だが、過去実績から2000mは基本歓迎。
門別1勝から南関東へ移籍したが、苦戦の連続。2着1回が最高だったが、昨年2月の船橋B3戦を快勝。3年ぶりの勝利を飾り、秋に2連勝。JpnⅢ・クイーン賞で5着に健闘した。続く東京シンデレラマイル4着後、半年の休養を経て門別へ帰郷。初戦9着に終わり、その後は立て直しに専念。2ヵ月半の休養でどこまで回復したか。