1994年以前、中央競馬と地方競馬の交流戦はオールカマー、帝王賞など、ごく限られたレースのみだった。
そして1995年、「交流元年」を迎える。
この年から地方所属のままで中央GⅠ挑戦が可能となり、また地方競馬もJRA所属馬に門戸を開放。笠松競馬所属のライデンリーダーが中央牝馬クラシックを賑わし、JRA所属ライブリマウント、ホクトベガらが地方の交流重賞を軒並み制圧した。
最大出来事は4年後の1999年1月31日、フェブラリーステークス。岩手競馬から挑戦したメイセイオペラが、地方所属馬で初の中央GⅠ優勝。時代が変わった瞬間だった。
岩手競馬は交流元年の翌年1996年4月、新盛岡競馬場「OROパーク」を完成させた。1周1600mのダートコース、内に1400mの芝コース。
地方といえばダートだが、その最強馬を決めるにふさわしい国際規格のダートコース。さらに中央と地方の接点として中央へと繋がる芝コース。地方同士、中央と地方、その「ハブ」を目指してOROパークは作られた。
(地方競馬の競馬場でダート・芝の両コースを持つ競馬場は、今も昔もOROパーク1ヵ所のみ。)
「クラスターカップ」はOROパーク開設を記念して創設された。
地方競馬各主催者と中央競馬を星団(クラスター)に例え、互いに協力し、またしのぎを削り合う中、共に発展していこうという意味を込め、クラスターカップと命名された。
今年、OROパーク、クラスターカップは四半世紀を迎えた。
この間、日本の競馬は大きな変ぼうを遂げた。
中央・地方の交流競走、地方間交流競走は拡大し、競馬ファンはJRAインターネット投票で地方の馬券、地方の施設で中央競馬の馬券の購入が気軽に出来るようになった。
OROパーク開設、クラスターカップ創設当時を振り返り、その理念は確実に根付き、これから新たなステージへ向かおうとしている。
優勝馬名 | 優勝タイム | NAR結果 | |
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第24回 | ヤマニンアンプリメ | 1:09:1 | 2019年結果 |
第23回 | オウケンビリーヴ | 1:09.1 | 2018年結果 |
第22回 | ブルドッグボス | 1:08:8レコード | 2017年結果 |
第21回 | ダノンレジェンド | 1:09.1 | 2016年結果 |
第20回 | ダノンレジェンド | 1:11.1 | 2015年結果 |
第19回 | サマリーズ | 1:09.7 | 2014年結果 |
第18回 | ラブミーチャン | 1:09.5 | 2013年結果 |
第17回 | タイセイレジェンド | 1:09.2 | 2012年結果 |
第16回 | ドスライス | 1:10.4 | 2011年結果 |
第15回 | サマーウインド | 1:08.9 | 2010年結果 |
第14回 | バンブーエール | 1:10.0 | 2009年結果 |
第13回 | プライドキム | 1:24.3 | 2008年結果 |
第12回 | メイショウバトラー | 1:25.7 | 2007年結果 |
第11回 | アグネスジェダイ | 1:09.8 | 2006年結果 |
第10回 | エンゲルグレーセ | 1:10.6 | 2005年結果 |
第9回 | シャドウスケイプ | 1:11.3 | 2004年結果 |
第8回 | ディバインシルバー | 1:09.8 | 2003年結果 |
第7回 | サウスヴィグラス | 1:10.2 | 2002年結果 |
第6回 | ノボジャック | 1:11.4 | 2001年結果 |
第5回 | ゴールデンチェリー | 1:11.2 | 2000年結果 |
第4回 | アブクマレディー | 1:11.8 | 1999年結果 |
第3回 | ファーストアロー | 1:12.3 | 1998年結果 |
第2回 | トシヴォイス | 1:11.3 | - |
第1回 | トキオクラフティー | 1:10.8 | - |
※2007・2008年は水沢ダート1400mで実施